この記事では転職ドラフト炎上とその対応、そして転職ドラフトは使うべきなのか?に関してまとめます。
転職ドラフトとは
そもそも転職ドラフトとはどのようなサービスなのでしょうか?
転職ドラフトは、株式会社リブセンス(Livesense)が運営する転職サービスです。
転職ドラフトは、まるでプロ野球で行われる「ドラフト会議」のような仕組みとなっており、サービス登録者であるエンジニアを、企業が過去の実績やスキルを元に年収を決める(ドラフト指名する)サービスになっています。
転職ドラフトについては、過去の記事で私が転職活動のときに実際に使用した体験談を紹介しています。詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
転職ドラフトはなぜ炎上したのか
それでは、転職ドラフトがなぜ炎上したのかについて紹介します。
炎上となるきっかけとなったのは、実際に転職ドラフトで内定を頂いた方のある投稿から始まります。
こちらの投稿では以下のように書かれています。
提示された金額が指名時の金額と大きく違っていて辞退することになった。
この記事の投稿者は、転職ドラフトに登録したところ、6社ほどから指名を獲得しました。そして、指名企業の中から大手であるY社の指名を承認し、内定を頂いた際にあることに気づきました。
それは、ドラフト指名額と実際に提示された金額が大きく異なっていたことです。
ドラフト時の年収提示額(指名額)は550万円だったのに対し、実際は基本年収428万円で、みなし残業時間25時間を含めて491万円になるように設定されていました。
491万円というのは、転職ドラフトは指名額の9割以上を保証するというルールが予め設定されていたので、550万の9割である495万円を想定して提示した金額であると考えられます。
しかし、実際に提示された金額は491万円なので、ルールである「指名額の550万円の9割以上」を満たしていないことになります。
ただ、大手企業Yはこれに対して
・年俸制を採用していないため、見込み年収で提示する必要があり、基本給と賞与に加えて、見込まれる残業代を加味した。
提示年収に関する事実確認、転職ドラフトの見解と今後の対策について
・上記をもとに算出すると、ブログの方の提示見込み年収の90%を超えていた。
と述べています。
参考として、社員の月平均残業時間が30時間の場合なら503万円、月45時間残業の場合には541万円になります。
このことから、
①提示された金額である550万円の90%は、内定時に提示された金額の491万円には満たないことと
②固定でない残業代を提示年収に含めていたこと
③これらの対応を転職ドラフトがきちんと定義、精査できていなかったこと
これらが炎上した経緯となっています。
炎上した際の転職ドラフトの対応は?
先程紹介した記事が出たその日に、転職ドラフトは以下の記事を掲載しています。
転職ドラフト経由での選考における提示年収に関する問題について
転職ドラフトは、記事内で公式の謝罪と改善案の協議について述べています。またその翌日、事実確認と見解、今後の対策についての記事を掲載しています。
提示年収に関する事実確認、転職ドラフトの見解と今後の対策について
ここで、今回の件について
これまでにも提示年収に関するトラブルがあったにもかかわらず、定義見直しやルール整備が遅れてしまったことを深く反省するとともに、重ねてお詫び申し上げます。
と述べています。
ここで気になる点は、「これまでにも提示年収に関するトラブルがあった」と書かれていることです。これに関して紹介していきます。
炎上する前にもルール違反をした企業があった。
以下の記事は炎上した9月26日よりも以前の7月22日の記事です。
この記事では、第2回転職ドラフトの際に、ある企業が「提示年収はあくまで参考。実際のお力に見合う形で提示」と書いたことに対して、転職ドラフトが注意、対応を行ったことを述べています。
さらに、「提示年収は仮で入力させていただきました」という書き込みをした企業もあったようです。
これに対し、転職ドラフトは当該企業に連絡、是正を促したとしていますが、その2ヶ月後炎上のきっかけとなった記事が投稿されました。
果たして、転職ドラフトは炎上前の時点できちんと対応できていたと言えるのでしょうか?
転職ドラフトが炎上した問題点とは
転職ドラフトが炎上した問題点として、私は以下のように結論づけました。
- リアルな年収が分かるとアピールして、虚偽の年収を提示していた
- サービス登録企業の精査がきちんとできていない
- 定義やルール整備の対応が遅い
まず、転職ドラフトは以下のことを自社サイトで記載しています。
転職ドラフトでは、企業が参加する際に転職ドラフト独自の基準を設けており、それらを満たした企業だけが利用可能となっています。
しかし、今回炎上した当該企業は、ドラフト指名額と内定に提示された年収に大きな乖離が生まれていました。
このことからサービスに登録している企業の精査が十分にできていないと考えました。
さらに、炎上以前にも企業側の提示年収に関するトラブルがあったにもかかわらず、登録企業の精査、連絡、対応がきちんとできていなかったのではないかと思います。
以上のことから、転職ドラフトは炎上してしまったのではないかと考えられます。
転職ドラフトが炎上したその後の対応は?
転職ドラフトは炎上後、今後の対策について以下のように述べています。
提示年収に関する事実確認、転職ドラフトの見解と今後の対策について
・第3回開催からは残業代を提示年収に含めない
・他の企業に炎上した経緯の説明とルールの周知を徹底する
・問題の早期発見のために面談後のユーザーにアンケートを実施する
以上のように、提示年収の定義を「内定時に無条件で支給確約できる金額に限る」とし、残業代を提示年収に含めないようにしました。
また、9月26日の炎上後、10月5日の記事で新たな報告がありました。
・9月26日の事例と別の企業でも類似の事例があった
・提示年収に対する内定時年収の乖離率で90%を満たない企業が少なくとも3件あった
今後の対応として、転職ドラフトは企業に年収提示ルールの周知を徹底すること、ユーザーに対してアンケート、ヒアリングを実施することを決定しました。
炎上後も、転職ドラフトのルール違反を行った企業があったようですが、その都度、該当企業への注意と他企業への連絡を行ったようです。
転職ドラフトのルール違反と思われる企業対応を是正しました
転職ドラフトのルール違反と思われる企業対応を是正しました
転職ドラフトのルール違反と思われる企業対応を是正しました
現在は、特にルール違反に関する情報がないため、転職ドラフトの運営がうまく対応できているのではないかと思います。
転職ドラフトの炎上まとめ
以上、転職ドラフトの炎上について詳しく紹介してきました。
過去に何度か問題があったサービスですが、実際私自身は転職ドラフトを利用してみてよかったと感じています。
企業からドラフト指名を受けた時は実力以上の評価をいただけて嬉しかったですし、オファーを受けた後も「どのような点で評価されたのか」など自分の市場価値の理解がかなり進みました。
転職ドラフトを活用することで、今後目指すべきエンジニア像やキャリアプランの解像度アップに繋がるので、転職活動をしている方や時間がある方には大変おすすめです!
転職ドラフトについて知りたい方は以下の記事も参考になります。
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